2022年良かった作品
2022年ももうすぐ終わってしまいますが、今年観賞して面白かった作品を上げていきます。
本部門 『凍』
登山家である山野井泰史夫妻の未踏峰登頂挑戦を描いたノンフィクションです。自分は殆どノンフィクションを読んだことないんですが、面白かった。次から次へと危機的状況が襲ってきて、読んでて常に緊張感がありました。登山家はイカれてますよ本当に。
指欠損した現在でも山を登り続けてらっしゃいます。スゴいね人体♡
ゲーム部門 『真昼の暗黒』
この作品は未解決殺人事件を題材としたサイコサスペンスノベルゲームです。そしてなんとこの作品、フリーゲームです、無料でプレイ出来ちゃうんです!これが無料はやばいっすよマジで、もうやらない理由がない!みんなも今すぐダウロードしてプレイ、しよう!
文章、イラスト、演出、デザインも全部素晴らしかったですが、一番衝撃的だったのは音楽ですね。物語のクライマックスでかかる音楽がやばかった。私たちの休暇 (Our Vacation)っていう曲なんですけど音声サンプリングが使われていまして、いきなり「一個ずつわけてあげようかな」と言われて度肝を抜かれました。白熱した文章も相まってゲームの中に引きずり込まれるような感覚に陥って、頭おかしくなりそうになった。もうドラッグだよドラッグ。ゲーム音楽って、ゲームの内容に沿ったものをバックで流すイメージがあったんで、こんな強烈な音楽使っちゃっていいんだ!と衝撃を受けました。この曲のほかにもいい曲がいっぱい使われてます。作者の隷蔵庫氏の選曲センスが素晴らしいんだよね。
隷蔵庫さんの新作が近々発売されるとのことで、楽しみにしてます。予告編だけで絶対面白いとわかる。もし面白くなかったら木の下に埋めてもらっても構わないよ!
体験版で2章まで読めるので是非
漫画部門 『スローループ』
最近よくあるおっさんの趣味を美少女にやらせるやつ、じゃないんだなこれが。傷ついた人間が釣りを媒介として、家族と友人間の絆を深めて、かけがえのない日々を取り戻すお話なんですよね~。アニメから入った後に原作読んだんですが、原作の漫画のほうが自分は好きですね。原作だとアニメよりもキャラクターが大人っぽく見えて、ストーリーともマッチしている。アニメもキャラクター可愛いくて良いんですがね。原作はアニメ見てた時は恋ちゃんが好きだったけど、原作読んでたらひよりも小春も大好きになっちまったよ……。ヒトリダケナンテエラベナイヨー!6巻のさあ!小春とひよりがさあ!正直小春さんのこと舐めてました。ごベーーーーん!!! おれが悪がったァーーー!!!!
作者のはまじあき先生は表情の描き方がすごく上手いんですよね。7巻では小春の、おばあちゃんに対する心情が言葉を介さずに絵だけでひしひしと伝わってくる。話の演出や構成も上手くて、コマ割りも考えられている。あと個人的には、ひよりのお見舞いに対する感情に共感できるところがあって、わかる~!!ってなりました。
アニメが放送されていた時、きららなのに重いから見ないと言われたりしていましたが。あなた達はワカってない、きららという漫画雑誌のことを―
いや、自分も全然わかってないけども。でも、きららだっていろいろあるわけですよ。例えば、「まちカドまぞく」で〇すというセリフが出てきたりね。これにはガチで怖くてちびりそうになったけど。とにかく、きららが重くて(シリアスで)何が悪い!
アニメ部門 『ぼっち・ざ・ろっく!』
今年で一番面白かったアニメはぼざろですね、はい。まあ大人気作品なんで自分が語ることは特にないですね。強いて言えば、オタクに優しいのは喜多、ママは店長、彼氏いそうなのは喜多、彼氏がいたら脳が壊れるのは山田だと思います。あと、ぼっちのこと一番好きなのは店長だとおもうので、伊地知姉妹×ぼっち、アリだとおもいます。
ちょっと真面目なことを言うと、自分は10話でやっと喜多ちゃんのことを好きになれたんですよね。Twitterで喜多ちゃんのことを「出会いモクでバンド入ったあげくライブ当日にバックレた」と評していたのを見かけて、確かにそうだなと。なのでずっと喜多ちゃんのことは一歩引いて見てました。でも10話の最後のほうで自分が嘘をついていたのを告白したシーンで、喜多は本当の意味で結束バンドのメンバーになったな、と。(後方腕組み)(お前は誰だよ)
大掃除の時に結束バンドのアルバム聞いてたんですが、Distortion!!と星座になれたらが特に好きですね。……もしかしたら結束バンドらしい曲はあんまり好きじゃないのかもしれない。
映画部門 『回路』
今年はホラー映画を結構見たんですが、その中でも回路は特に怖かったです。というか、今まで見てきた映画の中でも断トツで怖いです。有名な向こうから歩いてくるシーンや、給水タンクの長回しのシーン以外にも全編にわたって気味悪いし怖い!怖いけどストーリーは微妙というレビューを事前に読んでいたのでストーリーはあまり期待してなかったけど、ストーリーも全然面白かった。あの終末感がたまんねえぜ。それでいて青春映画みたいな雰囲気もあって、つまりは俺の好きな要素が全部入った映画だった。あれ?もしかして俺のために作られた映画ですか?黒沢清監督を知れてよかった。
新作の中だとトップガンが一番面白かったです。父親と一緒に見に行ったんですが、父は超久しぶりに映画館言行ったみたいなんで良かった。来年はもっと実写映画見たいな~。特に邦画
2022年最優秀作品 『スローループ』
最優秀作品は文句なしにスローループですね。いや~こんな良い話はなかなか無いよ。
先月刊行された新刊(7巻)ですが、6巻はかなり重めの話が続いたので箸休め巻かな~、と腑抜けたことを考えていたらアクセル全開でぶっ飛ばされました。はまじあき先生、心底偉大ェっす。一生あんたについていくぜ。
アニメも是非とも2期やってほしいですね。アニメで動いてるつっちー見たい。恋ちゃん役の声優さんが辞めてしまったのは悲しいですが。もっと布教したいんですが、電子版で買ってしまったので人に貸せません。布教用に紙版買おうかな。
来年も面白い作品に出会えますように。